毎日のごみ出しの手間や、生ごみの臭い、コバエの発生など、日々生活を送っていると生ごみについて困ってしまうことが多々起こると思います。そんな悩みを解決してくれるのが生ごみ処理機です。
最近では一人暮らし向けのコンパクトな製品も増えており、キッチンカウンターに置けるサイズの製品も登場しています。
この記事では、一人暮らし向けの生ごみ処理機の選び方やおすすめ製品を解説します。
一人暮らしだからこそ生ごみ処理機を使いたい！
一人暮らし向けの物件ではキッチンスペースが限られていることも多く、生ごみの一時保管をするスペースの確保に苦心する場合があります。
そこで、生ごみ処理機を導入するとコンパクトに生ごみを処することができ、さらに悪臭やコバエの発生も防止することができた上、ごみの減量化によりごみ出しの頻度も大幅に減らすことが可能となります。
一人暮らしの方にとって、生活の質を向上させる重要なアイテムとして、今生ごみ処理機は注目を集めています。
毎日のごみ出しから解放される快適生活
通常生ごみは腐敗を防ぐために、こまめにごみ出しを行う必要があります。そして、一般的に生ごみの水分量は80%以上と言われています。
このとき、生ごみ処理機を使用して生ごみを乾燥させると、処理後は重量が約1/5～1/10まで減少するので、ごみの量が大幅に減り、ごみ袋の消費を抑えられ、さらにごみ出しの回数も減らせます。
コンパクトな設置スペースで実現する導入
近年の製品は、A4サイズ程度の設置面積で済むコンパクトなものが増えています。
キッチンカウンターの上や、シンク下のスペースにも設置可能で、処理容量も一人暮らしに最適な0.7kg～1.5kg程度のサイズが主流となっており、日々の生ごみ処理に十分な能力を備えています。
本体の重量も2kg～4kg程度と軽量なため、掃除の際の移動も容易です。
忙しい朝の時間を有効活用できる工夫
生ごみ処理機には、タイマー機能を搭載した製品も多く登場しています。
就寝前に生ごみをセットしておけば、朝には処理が完了している状態になるので、これにより忙しい朝の時間を有効に使うことができますし、最新の製品では稼働音も40dB前後と静かなため、夜間の運転でも気になりません。
処理時間は機種により3時間～9時間程度とばらつきがありますが、生活リズムに合わせて選択することで、効率的な生ごみ処理が可能です。
実際の使用で感じる生ごみ処理機のデメリット
生ごみ処理機には便利な機能が多くある一方で、導入前に知っておくべきデメリットもいくつか存在します。
- 負担する費用について
- 設置場所と準備について
- 手入れについて
これらのデメリットを理解し、自身の生活スタイルにあった機種を選択すると良いでしょう。
本体価格と維持費用にかかる初期投資
本体価格は2万円～12万円程度と幅広く、機能や処理方式によって大きく異なります。さらに、ランニングコストとして電気代や消耗品の交換費用も考慮する必要があるので、まとまった初期費用が必要になります。
電気代は月あたり約1,000円～2,000円程度かかり、脱臭フィルターなどの消耗品は半年～1年ごとの交換が推奨されています。
なお、自治体によっては購入費用の助成制度があり、本体価格の1/2～1/3程度が補助される場合もあります。
設置場所の確保と電源環境の準備
生ごみ処理機の本体サイズは幅20cm～40cm、高さ30cm～60cm程度のものが一般的で、背面には放熱スペースも確保する必要があります。また、コンセントからの距離も重要で、電源コードの長さは通常1.5m～2m程度です。
キッチンカウンターに設置する場合は、調理スペースを圧迫しないよう配置を工夫しましょう。
屋外設置タイプの場合は、雨風を避けられる場所を選び、電源コードの配線にも注意が必要ですが、マンションやアパートではベランダへの設置が制限される場合があります。
毎日のお手入れと定期メンテナンス
乾燥式の場合、処理容器は1～2週間に1回の水洗いが必要で、バイオ式では3～6ヶ月ごとにバイオ基材の交換が推奨されています。脱臭フィルターは6ヶ月～1年で交換する必要があり、交換時期を過ぎると脱臭効果が低下します。
日々のお手入れでは、生ごみの投入前に水切りを行い、処理後は容器内の残渣物を取り除く必要があります。
これらの作業を怠ると性能低下や故障の原因となるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
一人暮らしに最適な処理機の選び方のコツ
一人暮らしに適した生ごみ処理機を選ぶ場合、日々の生活スタイルに合わせて、適切な処理容量を持つ機種を選ぶと良いでしょう。
騒音レベルや消費電力なども重要な選択基準となりますし、初期費用だけでなくランニングコストも含めた総合的な判断を行うと失敗がないでしょう。
処理能力と使用頻度のバランス
生ごみ処理機の処理能力は、1回あたり0.7kg～2.0kgまでと機種によって幅があります。
一人暮らしの場合、1日の生ごみ排出量は平均して200g～300g程度と言われているので、処理容量が1kg程度の機種であれば、2～3日分の生ごみを一度に処理することができます。
処理時間は機種により3時間～9時間程度かかるため、自身の生活リズムに合わせて選択することが重要となりますが、タイマー機能付きの製品であれば就寝中に処理を完了させることができ、朝のごみ出しの手間も省けます。
狭いキッチンでも置ける適正サイズ
一人暮らしの物件は、キッチンスペースが限られていることが多いため、生ごみ処理機のサイズ選びは慎重に行いましょう。
近年の製品は、幅20cm～25cm程度のコンパクトなものが増えており、キッチンカウンターの上やシンク下のスペースにも設置できます。
本体の重量も2kg～4kg程度と軽量なため、掃除時の移動も容易です。設置場所を決める際は、熱や蒸気の排出口周辺に十分な空間を確保することも重要です。
一人分の生ごみ量に合わせた機種選定
環境省の調査によると、一人あたりの生ごみ排出量は年間約100kg程度とされています。これを1日あたりに換算すると約270gとなるので、この量を効率的に処理できる機種を選ぶと良いでしょう。
処理方式は大きく分けて乾燥式、バイオ式、ハイブリッド式の3タイプがあり、それぞれ特徴が異なります。乾燥式は手軽に使え、臭いも少なめです。バイオ式は電気代を抑えられ、堆肥としても活用できます。ハイブリッド式は両方の利点を兼ね備えていますが、価格は比較的高めです。
それぞれの機種の特徴を徹底解説！
生ごみ処理機は処理方式によって、大きく3つのタイプに分かれます。
- バイオ式
- 乾燥式
- ハイブリッド式
設置スペースやランニングコストを考慮しながら、自分に合った処理方式を選ぶと良いでしょう。
なお、一人暮らしの方にはコンパクトで使いやすい乾燥式が人気を集めています。
バイオ式の魅力と使い方
バイオ式生ごみ処理機は、微生物の働きを利用して生ごみを分解する方式です。
処理に電気をほとんど使わないため、月々の電気代を大幅に抑えることができ、処理後の生ごみは良質な堆肥として活用できるため、家庭菜園やガーデニングを楽しむ方に適しています。
一方で、処理には時間がかかり、バイオ基材の定期的な交換が必要です。発酵時の独特な臭いが気になる場合もあるため、室内設置の際は換気に配慮が必要です。
乾燥式の手軽さと活用法
乾燥式生ごみ処理機は、高温の熱風で生ごみの水分を蒸発させる方式です。
処理時間が短く、操作も簡単なため、初めて生ごみ処理機を使う方にもおすすめです。生ごみを投入して電源を入れるだけで、数時間後には乾燥した状態になります。
処理後の生ごみは重量が80%程度減少し、臭いも大幅に軽減されますが、常時熱を使用するため電気代は月1,000円程度かかります。また、3～6ヶ月ごとの脱臭フィルター交換が必要です。
ハイブリッド式の便利な機能
ハイブリッド式生ごみ処理機は、乾燥とバイオ分解の両方の機能を備えています。
最初に熱風で生ごみを乾燥させ、その後微生物による分解を行うため、処理効率が高く臭いも抑えられます。電気代は乾燥式より抑えめで、処理後の生ごみは堆肥として使用できます。操作も簡単で、メンテナンス頻度も比較的少なめです。
ただし、本体価格は他の方式と比べて高めで、設置スペースも大きくなる傾向があります。
家庭用生ごみ処理機おすすめ6選
一人暮らし向けの生ごみ処理機は、処理方式や機能、価格帯などが異なる多様な製品が販売されています。
処理能力は一人暮らしに最適な0.7kg～1.5kg程度のコンパクトサイズが主流で、バイオ式は電気代を抑えられ、乾燥式は手軽に使え、ハイブリッド式は両方の利点を兼ね備えています。
それぞれの製品には特徴的な機能や独自の技術が組み込まれており、生活スタイルや予算に合わせて選択すると良いでしょう。
①室内型家庭用生ごみ処理機 自然にカエルS 基本セット SKS-101型
処理容量は1日700g程度で、一人暮らしに最適なサイズ。バイオ式で電気代がかからず、手動式のかき混ぜ機能付きです。室内でも使えるよう、独自の二重構造で臭いを抑制します。
価格は3万円台で、比較的手頃な価格帯です。
②バイオ式生ごみ処理器（コンポスト） ボカシオルガンコ２
コンパクトな設計で室内設置可能なバイオ式処理機で、二重構造の容器で臭い漏れを防ぎ、電気を使わないためランニングコストが抑えられます。
4.8Lの大容量ですが、サイズは直径24cm×高さ34cmとコンパクトです。
③島産業 生ごみ減量乾燥機 パリパリキュー PPC-11
1回あたり1kgまで処理可能な乾燥式処理機。温風乾燥方式で、生ごみを素早く乾燥させます。処理時間は4～10時間程度で、タイマー機能が付いています。
運転音も静かで、夜間使用も可能です。
④loofen(ルーフェン) 家庭用 生ごみ処理機 SLW01
コンパクトでスタイリッシュなデザインの乾燥式処理機で、独自の省エネ技術で電気代を抑え、静音設計で夜間使用も快適です。
最大処理容量は1kgで、一人暮らしに適したサイズです。
⑤NAXLU(ナクスル) 家庭用生ごみ処理機 FD-015M
ハイブリッド式で、1日1～1.5kgの処理が可能です。脱臭・除湿機能が充実し、室内でも快適に使用できます。
ペットの糞尿も処理可能で、多目的に活用できます。
⑥Reencle Prime 家庭用 生ごみ処理機 ハイブリッド式
独自の分解技術で24時間以内に生ごみを処理します。臭いを99%以上カットし、処理物は液肥として再利用可能です。
タッチパネル式で操作も簡単です。
まとめ
生ごみ処理機は一人暮らしの方の強い味方となります。生活スタイルにマッチした機種を選ぶことで、毎日のごみ出しの手間を軽減し、キッチンを快適な空間に変えることができます。
初期費用やランニングコストはかかりますが、自治体の助成金制度を利用することで負担を抑えることも可能ですので、導入前に自身の生活スタイルと照らし合せて、どんな処理方式や機能のものが欲しいかをじっくりと検討・比較し、後悔のない選択をしてください。
