ディスポーザー交換費用はいくら?|相場や安くする方法を紹介

電動ディスポーザー付きのワイドシンク、キッチン

キッチンのディスポーザーが故障したとき、「修理と交換、どちらが良いのだろう?」「交換するとしたら、いくらぐらいかかるんだろう?」と悩んでしまいますよね。突然の不具合に慌てて高額な見積もりを提示されても、それが適正価格なのか判断が難しいものです。

多くの方は、ディスポーザーの交換費用の相場が分からず、安いのか高いのか判断できないまま業者に依頼してしまい、後から「もっと安くできたかも」と後悔することも少なくありません。特に、何年も使っていると劣化や故障は避けられないため、いずれは直面する問題です。

本記事では、ディスポーザー交換の費用相場を本体代・工事費・処分費などに分けて詳しく解説します。また、交換時期の見極め方から、交換費用を安く抑えるコツ、自分でできる交換方法まで徹底的にご紹介。さらに、賃貸物件やマンションでのディスポーザー交換時の注意点も解説しています。

目次

ディスポーザーの交換費用相場は8万円〜10万円に

How muchの文字とサラリーマン

キッチンの強い味方、ディスポーザー。毎日使っていると、いずれは故障や不具合が生じて交換が必要になります。多くの方がディスポーザーの交換費用について疑問を持ちますが、実際のところ費用はどのくらいかかるのでしょうか。

本章では、ディスポーザーの交換にかかる費用相場や、メーカー選びのポイント、撤去費用についてご紹介します。交換を検討している方はぜひ参考にして、後悔のない選択をしましょう。

ディスポーザーの交換費用相場を知ろう

ディスポーザーの交換にかかる費用相場は、総額で8万円~16万円程度です。この費用は主に「工事費用」と「本体価格」で構成されています。

工事費用の相場は5万円~8万円程度で、業者や施工の難易度によって価格が変わります。本体価格の相場は3万円~8万円で、選ぶ機種やタイプによって異なります。

ディスポーザーには「手動給水タイプ」「分岐自動給水タイプ」「全自動給水タイプ」の3種類があり、自動給水タイプを選ぶ場合は2万円~3万円の装置代が別途必要になります。

修理が不可能な場合や、製造から7年以上経過している場合は、パーツ交換よりも本体交換がおすすめです。修理を繰り返すよりも、新しいディスポーザーに交換した方が長期的にはコスト効率が良くなることが多いためです。

交換するディスポーザーメーカーをチェック

日本国内で使用が認められているディスポーザーを製造しているメーカーは限られています。主なメーカーはテラル、リクシル、安永クリーンテック(安永エアポンプ)、マックス、フロム工業、Panasonicの6社です。

しかし、Panasonicは2030年にディスポーザー事業からの撤退を発表しているため、新規の取り付けはおすすめできません。将来的な修理やメンテナンスが難しくなる可能性があるからです。

マンションによっては取り付けられるディスポーザーの種類が指定されていることもあるため、交換前に管理規約を確認することが重要です。また、各メーカーの製品には異なる特徴や機能があり、価格帯も様々です。

長く使用するものですから、単に価格だけでなく、耐久性や静音性、処理能力なども考慮してメーカーを選ぶことをおすすめします。特に使用頻度が高い家庭では、高性能モデルを選ぶことで長期的な満足度が高まるでしょう。

ディスポーザーの撤去費用相場を把握

ディスポーザーが故障したときに、「もう必要ない」と判断した場合は撤去という選択肢もあります。ディスポーザーの撤去費用相場は2万3,000円~2万7,000円程度です。

撤去作業では、古いディスポーザーを取り外し、配管を復旧させる工事が必要になります。業者によっては別途ディスポーザーの回収・処分費用がかかることもあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

撤去後は通常の排水口に戻るため、生ゴミは従来通りゴミ箱に捨てる必要があります。撤去を選択する理由としては、使用頻度が低い、維持管理の手間やコストを省きたい、賃貸物件の退去時などが挙げられます。

ただし、マンションや賃貸住宅の場合は、勝手に撤去できないケースもあります。管理会社や大家さんに事前に相談し、許可を得てから作業を依頼することが重要です。撤去後の排水管の状態についても確認しておくと安心です。

ディスポーザーの寿命と交換時期を考える

対処法と書かれたホワイトボード

ディスポーザーは毎日の料理で出る生ゴミを処理する便利な設備ですが、永久に使えるものではありません。経年劣化によって性能が低下したり、突然の故障に見舞われたりすることもあります。

ディスポーザー本体の交換目安は7〜10年と言われています。7年以上使用しているディスポーザーに不具合が見つかった場合は、修理よりも交換をおすすめします。長く使用したディスポーザーは、修理しても他の部分で故障が発生する可能性が高いためです。

また、ディスポーザーはパーツごとに耐用年数が異なります。ジョイント、固定刃、回転刃、オイルシールなどは約5年、電動機は約7年が目安です。使用頻度や使い方によっても寿命は変わってきます。

交換が必要なサインとしては、異音がする、振動が大きくなった、水漏れがある、粉砕力が低下したなどが挙げられます。こうした症状が出始めたら、交換時期を検討しましょう。賃貸物件にお住まいの方は、ディスポーザーに不具合が発生したら、まず大家さんや管理会社に相談することをおすすめします。

つまり、ディスポーザーの故障原因とは

ディスポーザーの故障の主な原因のひとつが「つまり」です。ティッシュなどの異物を入れたり、ゴミを溜めすぎたりすることで、排水管が詰まってしまうことがあります。

とくに、繊維質が多い食材(枝豆、トウモロコシの芯など)はディスポーザーで粉砕できない可能性があり、これらを無理に処理しようとすると詰まりの原因になります。生ゴミが出たらその都度スイッチを入れ、溜め込まないようにするのが重要です。

ディスポーザーがつまってしまった場合の対処法としては、まずシンクに水を張り、市販の真空ポンプを使って吸引するという方法があります。これでも解決しない場合は、専門業者による修理が必要になるでしょう。

つまりを予防するためには、処理できる生ゴミと処理できない生ゴミを正しく理解し、適切に使用することが大切です。また、定期的なお手入れも忘れずに行いましょう。

噛み込みの対処法

ディスポーザーの故障原因として多いのが「噛み込み」です。スプーンや缶のふた、たこ糸などをディスポーザーに入れて作動させてしまうと、回転盤に噛み込んで動かなくなってしまうことがあります。

とくに回転盤と同じ色をしている金属は、噛み込んでいることに気づかず、原因を特定するのに時間がかかることがあります。噛み込みが生じると、ディスポーザーが突然停止したり、異音を発したりするため、すぐに問題に気づくことができるでしょう。

噛み込みが発生した場合、無理に取り除こうとすると、ディスポーザー内部を傷めてしまう可能性があります。正しい対処法としては、ディスポーザー本体を取り外し、丁寧に異物を取り除く必要があります。

このような作業は専門知識が必要なため、自分で対処するよりも専門業者に修理を依頼することをおすすめします。噛み込みを防ぐためには、使用前に異物がないか確認し、ディスポーザーにスプーンなどの金属製品を落とさないよう注意することが大切です。

水漏れの修理方法

ディスポーザーの水漏れは、パッキンの劣化やネジの締め付け不良が主な原因です。このような問題は比較的簡単に修理できることが多いのが特徴です。

水漏れを発見したら、まずパッキンの状態を確認しましょう。経年劣化によりパッキンがひび割れていたり、硬化していたりする場合は交換が必要です。また、ネジの締め付けが不十分な場合は、適切に締め直すことで水漏れが解消されることもあります。

通信販売などで購入し、自分で取り付けた場合は、取り付け不良による水漏れが起こることがあります。また、安価な製品はもともと不良品だったということもあるので、購入の際は口コミなどを確認しましょう。

水漏れを放置すると、シンク下の床が腐食したり、カビが発生したりする原因になります。小さな水漏れでも早めに対処することが重要です。自分で修理できない場合や、水漏れが大きい場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。適切な対応で、ディスポーザーを長く使用することができます。

ディスポーザーを長持ちさせるためのポイント

ビジネスイメージ―ポイント

ディスポーザーは適切に使用・メンテナンスすることで寿命を延ばし、交換費用の発生を先延ばしにすることができます。経年劣化による故障はある程度避けられませんが、日々のちょっとした心がけで不具合の発生リスクを大幅に減らせるのです。

ここでは、ディスポーザーを長持ちさせるための重要なポイントとして、処理できない生ゴミの種類や効果的な掃除方法について詳しく解説します。コストをかけずにディスポーザーを長く快適に使い続けるためのヒントを参考にしてみてください。

ディスポーザーで処理できないものとは

ディスポーザーを長持ちさせるには、処理できる生ゴミと処理できない生ゴミを正しく理解することが重要です。間違った使い方は故障やつまりの大きな原因となってしまいます。

処理できないものの代表例としては、カニ類の殻や大きな魚の骨、かぼちゃ・柿・桃などの固い種、牛・豚・鶏などの大きな骨が挙げられます。これらは硬すぎて粉砕できず、ディスポーザーの故障や水漏れの原因になります。

また、牡蠣やサザエなどの貝殻類、タケノコの皮、トウモロコシの皮、玉ねぎの皮、枝豆のさや、パイナップルの芯・皮も強い繊維質を含んでいるため、処理には向いていません。これらは粉砕されずにディスポーザー内部に残る可能性があります。

さらに、多量のマヨネーズや油、酸やアルカリ性洗剤、生米、コーヒーかすなども避けるべきです。金属やガラス、陶器類、熱湯や油、生ゴミ以外のものを投入することも故障の原因となるため、絶対に避けてください。

ディスポーザーの効果的な掃除方法を実践する

ディスポーザーを長持ちさせるためには、定期的な掃除が欠かせません。パーツによって掃除の方法や頻度が異なるため、それぞれに適した方法で清潔を保ちましょう。適切なお手入れを行うことで、故障のリスクを減らし、交換までの期間を延ばすことができます。

ここでは、ディスポーザーの主要部分である砕部・投入口・フタ、排水管、本体・制御ボックス・排出管のメンテナンス方法について詳しく解説します。各パーツの特性を理解し、効果的に掃除を行うことで、ディスポーザーの性能を最大限に引き出しましょう。

砕部・投入口・フタのメンテナンス方法

砕部・投入口・フタは毎日使う部分であり、生ゴミが直接触れるため、毎日のお手入れが必要です。これらの部分のメンテナンス方法は以下の通りです。

まず、電源スイッチを切り、厚手のゴム手袋を着用します。これは安全確保のために重要なステップです。次に、砕部・投入口・フタを外し、台所用中性洗剤とスポンジで汚れを落とします。洗浄後は、しっかりと水で洗い流し、砕部・投入口・フタを元に戻します。

しつこい汚れがある場合は、ディスポーザーの内部に氷を入れて運転する方法も効果的です。氷が粉砕されたら、約5Lのため水を流しましょう。氷の粉砕によって内部の汚れが落ちやすくなります。

このようなメンテナンスを毎日行うことで、ディスポーザー内部の衛生状態を保ち、異臭や詰まりを予防できます。また、定期的なお手入れにより、パーツの劣化を早期に発見できるため、大きな故障を未然に防ぐことができます。

排水管の清掃手順を把握する

排水管は週に1回程度の清掃が推奨されています。排水管の清掃手順は比較的シンプルですが、正しく行うことで詰まりや臭いの発生を効果的に防止できます。

まず、ディスポーザーのフタを取り外します。次に、約5Lのため水を一気に流します。最後にフタを元に戻します。この簡単な手順でも、排水管内の汚れや残渣を流し、清潔な状態を保つことができます。

排水管掃除のポイントとして、旅行などで長期外出する(長期間使用しない)前に行うと臭いを予防することができます。特に夏場は生ゴミが腐敗しやすいため、長期不在前の掃除は重要です。

また、ため水を流す際は一気に流すことで、水圧により排水管内の汚れを効果的に洗い流すことができます。定期的なメンテナンスを怠ると、排水管内に汚れが蓄積し、最終的には詰まりや異臭の原因となる可能性があるため、週1回の清掃を、習慣づけることをおすすめします。

本体・制御ボックス・排出管の点検ポイント

本体・制御ボックス・排出管のメンテナンスは月に1回程度が目安です。これらの部分は直接目に見えにくいため見落としがちですが、定期的な点検が重要です。

まず準備するものは、タオルなどの柔らかい布、台所用中性洗剤(汚れが落ちない場合のみ)、厚手のゴム手袋です。まず電源スイッチを切り、ゴム手袋を着用します。次に、制御ボックス・排出管を水で濡らした柔らかい布で拭きます。汚れが落ちない場合は布に台所用中性洗剤を含ませ固く絞った後で拭き、最後に電源スイッチを入れます。

とくに重要なのは、排出管からの水漏れがないかを月に1回程度チェックすることです。水漏れは早期発見が重要で、放置すると大きな問題に発展する可能性があります。

本体や制御ボックスにほこりや水滴が付着していないか、異常な熱を持っていないかなども確認しましょう。これらの定期的な点検とメンテナンスにより、ディスポーザーの性能を維持し、寿命を延ばすことができます。

ディスポーザーの交換費用を安くするコツ

財布を持つ女性

ディスポーザーの交換は必要な出費ではありますが、適切な方法で費用を抑えることは可能です。ディスポーザーの交換費用は「本体代」と「工事費」の2つから構成されているため、どちらか一方、または両方の費用を削減することで総額を抑えることができます。

ここでは、ディスポーザー本体を安く入手する方法と、信頼できる業者に安く依頼する方法について紹介します。適切に情報収集し、賢く選択することで、品質を落とさずに交換費用を抑えることができるでしょう。

ディスポーザー本体をお得に入手する方法

ディスポーザー本体は、ネット通販やリフォーム会社の割引キャンペーン時期を狙うことで安く購入できます。10年以上使用している方は、安く買える時期を見計らって、ディスポーザーが故障する前に交換を計画しておくとよいでしょう。

マンションによっては、ディスポーザーを交換したい世帯を募集し、期間を設けて団体割などで少し安くなる場合もあります。管理組合や管理会社に問い合わせてみると、思わぬ割引に出会えるかもしれません。

また、本体代と施工費をセットにすると安くなる住宅設備販売会社も存在します。気になるディスポーザーがあれば、セット割の有無を確認し、見積もりをもらうことをおすすめします。

とくに年度末や決算期、新モデル発売前などのタイミングは、旧モデルが割引されることが多いので、情報をチェックしておくと良いでしょう。同じ性能であれば、少し古いモデルでも問題なく使用できます。

信頼できる業者に安く依頼する方法

ディスポーザーの交換・修理事業者を選ぶ際は、実績・料金・口コミを3社以上比較して選ぶことが重要です。3社以上を比較すると相場がわかるため、選ぶ基準ができます。

比較サイトなどを利用すると、お住まいの地域の近くのディスポーザー修理・交換事業者のサービス内容・価格・実際の利用者の口コミを比較し、そのままオンラインで予約することができるものもあります。さらに、損害賠償補償制度がある業者を選ぶと安心です。

また価格だけでなく、アフターフォローや保証内容も確認して、総合的に判断することで、安くて信頼できる業者に依頼することができます。

まとめ

ディスポーザーの交換は、いつかは避けられない出費ですが、適切な知識を持つことで費用を最小限に抑えることができます。交換費用相場の8万円~16万円を理解し、メーカー選びから撤去費用まで把握しておくことが重要。

また、故障の原因を知り、適切なメンテナンスを行うことで、ディスポーザーの寿命を延ばすことも可能です。定期的な掃除や正しい使用方法を実践し、処理できないものを把握することで、高額な修理や早期の交換を避けられます。

交換が必要になった際は、セール時期を狙った本体購入や複数業者の比較見積もりで、費用を効果的に抑えることができるでしょう。

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