ノンバンクとは?銀行との違いをわかりやすく解説。金融機関の例・選び方とは

ノンバンクとは?銀行との違いをわかりやすく解説。金融機関の例・選び方とは

金融機関といえば銀行を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、お金を借りる方法は銀行だけではありません。

さて、「ノンバンク」という言葉を耳にしたことはありませんか?ノンバンクも資金調達の選択肢として重要な役割を担っているのです。

本記事では、その「ノンバンク」の基本的な概念から銀行との違い、メリット・デメリットについてを説明します。融資スピードや金利の違いなど、それぞれの特徴を理解し、賢い選択をするための参考にしてみてください。

目次

ノンバンクとは?どんな金融機関のこと?

ノンバンクとは?どんな金融機関のこと?

ノンバンクとは、文字通り「銀行ではない」金融機関のことを指します。銀行は預金業務、融資業務、為替業務という三大業務を行いますが、ノンバンクは預金業務を行わず、主に融資業務に特化しています。具体的には、消費者金融、信販会社、クレジットカード会社などが代表的なノンバンクとして挙げられます。

銀行とノンバンクでは適用される法律も異なり、銀行は「銀行法」、ノンバンクは「貸金業法」に基づいて業務を行っています。この法律の違いにより、融資の条件や審査基準にも差が生じています。

ノンバンクの特徴として、銀行よりも融資スピードが速く、審査基準が柔軟であることが挙げられます。一方で、金利が比較的高く設定されている傾向があります。

消費者金融

消費者金融は、個人向けの融資を主な業務とする貸金業者です。カードローンや小口融資などのサービスを提供しており、銀行と比較して審査のスピードが速いことが特徴です。消費者金融は財務局長または都道府県知事の登録を受けた貸金業者であり、貸金業法に基づいて業務を行っています。

かつては「サラ金」と呼ばれ、高金利や厳しい取立てなどで社会問題化した時期もありましたが、現在は貸金業法の改正により厳格に規制されています。金利の上限も設定され、多くの消費者金融は18%前後の上限金利で融資を行っています。

消費者金融を利用するメリット

消費者金融の大きな利点は、申込みから融資までのプロセスが非常に速いことです。銀行のカードローンが審査に数日から一週間かけるのに対し、消費者金融では最短で即日融資を受けられることも珍しくありません。このスピード感は、急な医療費や予期せぬ出費に直面した際に特に役立ちます。

また、申込手続きの簡便さも魅力の一つです。多くの消費者金融では本人確認書類だけで申込みができ、必要書類が少ないため手続きがスムーズです。24時間いつでもインターネットやスマートフォンから申し込めるサービスが充実しており、場所や時間を問わず利用できる便利さがあります。

さらに、銀行より審査基準が柔軟で、アルバイトやパートタイムなど非正規雇用でも安定収入があれば融資を検討してもらえる可能性が高いことも見逃せない長所といえるでしょう。

消費者金融を利用するデメリット

消費者金融の最も顕著な欠点は、銀行カードローンと比較して金利設定が高いことです。銀行カードローンの金利が年1.9〜14.5%程度であるのに対し、消費者金融では年10〜18%程度となっており、この差は長期間の借入れでは大きな負担になります。高金利のため、返済計画を立てずに借入れを続けると、元金より利息の支払いが膨らみ、返済が困難になる場合もあります。

また、貸金業法の総量規制により、消費者金融からの借入れは年収の3分の1までに制限されています。そのため、大きな金額の融資を必要とする場合には限界があり、まとまった資金が必要な際には不向きです。

消費者金融の利用は、信用情報機関に利用履歴が記録されるため、複数の消費者金融から短期間に借入れを行うと信用情報に影響を及ぼします。これが将来的に住宅ローンなどの審査で不利に働く可能性も否定できません。

信販会社

信販会社は、信用販売を主な業務とする金融機関です。「信用販売」とは、商品やサービスの代金を信販会社が立て替え、後から利用者が信販会社に支払う仕組みのことを指します。例えば、自動車購入時のオートローンや家電製品の分割払いなどが信販会社のサービスに該当します。

多くの信販会社は、クレジットカードの発行も行っており、クレジットカード会社との境界が曖昧になっているケースも少なくありません。信販会社は貸金業の登録を受けており、貸金業法に基づいて業務を行っています。

信販会社のローンを利用するメリット

信販会社のローンを利用する最大のメリットは、目的に合わせた多様なローン商品が用意されていることです。住宅リフォーム、教育、医療、結婚など、様々なライフイベントに対応したローン商品があり、それぞれの目的に最適な条件で借り入れができます。銀行のフリーローンよりも金利が低く設定されていることも多いです。

また、ショッピングの現場で「その場で申し込み」「審査」「契約」ができる利便性も大きな魅力です。例えば、家電量販店で商品を購入する際に、店頭で信販会社のローン申し込みができ、審査もスピーディに行われます。これにより、商品の購入と融資の手続きを同時に済ませることができます。

さらに、銀行と比較して審査基準が柔軟な傾向にあるため、銀行のローンでは審査に通りにくい方でも、信販会社のローンなら融資を受けられる可能性があります。

信販会社のローンを利用するデメリット

信販会社のローンのデメリットとして、商品やサービスの購入と同時に申し込むことが多いため、冷静な判断ができず、必要以上の借入れをしてしまう可能性があります。特に店頭での勧誘によって、当初の予定よりも高額な商品を購入してしまうケースもあります。

また、銀行のローンよりも金利が高く設定されていることが多いため、長期間の借入れでは利息負担が大きくなります。特に、リボルビング払いを選択すると、返済額に占める元金の割合が少なくなり、返済期間が長期化してしまうリスクがあります。

さらに、信販会社のローンも貸金業法の「総量規制」の対象となるため、借入総額が年収の3分の1を超えることはできません。そのため、大きな金額の融資が必要な場合には限界があります。

クレジットカード会社

クレジットカード会社は、クレジットカードの発行と管理を主な業務とする金融機関です。クレジットカードによるショッピング機能の提供や、キャッシング機能による融資サービスを行っています。クレジットカード会社も貸金業の登録を受けており、貸金業法に基づいて業務を行っています。

クレジットカード会社の特徴は、ショッピングとキャッシングの両方のサービスを1枚のカードで提供していることです。ショッピング機能では、商品やサービスの代金をクレジットカード会社が立て替え、後から利用者が支払う仕組みになっています。キャッシング機能では、カードを使って現金を借り入れることができます。

近年では、ポイントサービスや各種特典、海外旅行保険などの付帯サービスを充実させたクレジットカードも増えており、利用者のライフスタイルに合わせた多様なカードが提供されています。

クレジットカードを使用するメリット

クレジットカードを使用する最大のメリットは、買い物時に現金を持ち歩く必要がなく、後払いで商品やサービスを購入できることです。月に一度の支払いにまとめられるため、家計管理がしやすくなります。また、利用金額に応じてポイントが貯まるサービスも充実しており、貯まったポイントは商品券や航空マイルなどに交換できます。

海外旅行傷害保険やショッピング保険などの付帯サービスも魅力の一つ。特に海外旅行時には、クレジットカードがあれば現地通貨を多額に持ち歩く必要がなく安全に旅行ができますし、さらに高級カードになると空港ラウンジの無料利用やコンシェルジュサービスなど、様々な特典が付いてきます。

また、クレジットカードを利用することで利用明細書やWeb明細で支払い内容を確認できるため、家計の見直しにも役立ちますし、実はクレジットカードの利用履歴は信用情報として記録されるため、適切に利用していれば将来的な住宅ローンなどの審査にプラスに働く可能性もあります。

クレジットカードを利用するデメリット

一方のデメリットは、後払いシステムによって自分の支出を実感しにくく、使いすぎてしまうリスクがあることです。特にリボルビング払いを選択すると、毎月の支払い額は少なくなりますが、返済期間が長期化し、結果的に多額の利息を支払うことになります。

また、キャッシング機能を利用する場合、その金利は年10%〜18%程度が一般的で、銀行カードローンより高いケースがほとんどのため、長期間の借入れでは利息負担が大きくなります。

さらに、カード情報の漏洩やスキミングなどによる不正利用のリスクも存在しますし、年会費がかかるカードも多く、利用頻度が少ない場合はコストがかかるだけになってしまう点も考慮する必要があります。

ノンバンクと消費者金融の違いは?

実は消費者金融はノンバンクという大きなカテゴリーの中の一つの業態にあたり、ノンバンクとは銀行以外の金融機関を指す幅広い概念であり、消費者金融はその中の一つのカテゴリーに該当するのです。

ノンバンクには消費者金融の他にも、信販会社、クレジットカード会社、事業金融会社、リース会社などが含まれます。これらはすべて預金業務を行わず、融資業務に特化しているという点で共通しています。

消費者金融の特徴は、主に個人向けの小口融資に特化していることです。使途が自由なカードローンを中心としたサービスを提供しており、比較的少額の融資を短期間で行うケースが多いです。一方、信販会社やクレジットカード会社は、商品やサービスの購入に関連した信用供与を主な業務としており、目的別ローンやショッピング機能なども提供しています。

消費者金融はノンバンクの中でも特に審査スピードが速く、最短即日融資にも対応していることが多いです。ただし、金利は比較的高めに設定されている傾向があります。

ノンバンクと銀行の違い

ノンバンクと銀行の違い

ノンバンクと銀行は、どちらも融資サービスを提供していますが、その特徴には明確な違いがあります。最も基本的な違いは、銀行が預金業務、融資業務、為替業務の三大業務を行うのに対し、ノンバンクは預金業務を行わず、主に融資業務に特化している点です。

この基本的な違いから派生して、適用される法律、融資スピード、金利設定、審査基準などに差が生じています。銀行は厳格な審査を行い、比較的低金利で融資を提供する一方、ノンバンクは審査が柔軟で速い融資が可能ですが、金利は高めに設定されている傾向があります。

また、銀行は大口の融資にも対応していますが、ノンバンクは比較的小規模な融資が中心です。

法律の違い

ノンバンク銀行
適用される法律貸金業法銀行法
主な規制[総量規制]
借り手の年収の3分の1を超える貸付を原則として禁止している
[バーゼル規制]
銀行の自己資本比率を国際統一基準に基づいて維持することを定めている。
[大口融資規制]
銀行が特定の企業や企業グループに対して行う融資の額を制限する規制。
預金の受入れ×
資格/登録財務局長または都道府県知事の『登録』が必要である。内閣総理大臣の『免許』を受ける必要がある。

ノンバンクと銀行の最も根本的な違いは、適用される法律で、この法律の違いが両者のサービス内容や事業の範囲に大きな影響を与えています。

融資の速さの違い

ノンバンク銀行のカードローン
融資の速さ最短即日融資に対応していることが多い。申込みから融資実行まで数日から1週間程度かかるケースがほとんど。長いとは数週間から1か月以上かかることもある。
審査基準柔軟性があり、銀行の融資に比べて利用者の信用力に重きを置いていない傾向があるので、緩め。総合的に判断した上で融資の可否を決定するため、厳しめ。

ノンバンクが融資のスピードを重視できる理由の一つに、審査基準の違いがあります。銀行に比べて簡略化された審査を行うことで、迅速な融資を実現しています。

また、多くのノンバンクではインターネットやスマートフォンを通じた24時間申込みが可能で、自動審査システムを導入することで審査時間を短縮しています。

金利の違い

ノンバンク銀行のカードローン
金利年10%〜18%程度年1.9%〜14.5%程度

金利差が生じる主な理由は、ノンバンクと銀行の資金調達コストの違いです。

銀行法では預金の受け入れが認められていますが、貸金業法ではそれが認められていないため、ノンバンクは預金という安定した資金調達手段を持たず、銀行からの借入れや社債発行などで資金を調達しています。このことがノンバンクの金利設定に影響を与え、銀行よりも高い金利になる一因となっています。

申込

ノンバンク銀行のカードローン
必要書類本人確認書類のみでOKのケースも多い。本人確認書類に加えて、収入証明書や納税証明書、勤務先の在籍確認など、より多くの書類や手続きが必要になることが一般的。
申込チャネルインターネット、電話、自動契約機などから、24時間365日申込が可能なサービスが多い。インターネットでの申込に対応しているところが増えていますが、営業時間内の申込や来店が必要なケースもまだ多い。

一般的に、ノンバンクの方が申込手続きがシンプルで必要書類も少ない傾向にあり、インターネットやスマートフォンを通じた簡単な手続きで融資が受けられます。

さらに、ノンバンクでは自動審査システムを活用しているケースが多く、短時間で審査結果が出ることが一般的ですが、銀行では担当者による面談や審査会議など、人的な判断が介在することも多く、審査に時間がかかる傾向があります。

ノンバンクを利用するメリット

ノンバンクを利用するメリット

ノンバンクを利用するメリットで最も大きな特徴は、銀行と比較して融資のスピードが速いことです。急にまとまった資金が必要になった場合でも、最短即日で融資を受けられるケースが多く、緊急時の資金調達手段として重宝します。

以下では、それぞれのメリットについて見ていきましょう。

借入までのスピードが速い

消費者金融などのノンバンクでは、最短で申込みから30分程度で審査結果が出て、即日融資を受けられるケースも少なくありません。

このスピード感は、急な出費が必要な場面で非常に重宝します。例えば、急な医療費や冠婚葬祭費用、車の修理代など、予期せぬ出費が発生した場合でも、迅速に資金を調達することができますし、特に給料日前の一時的な資金不足を補いたい場合にも活用できます。

ノンバンクが融資スピードを重視できる理由は審査システムの効率化にあり、多くのノンバンクでは自動審査システムを導入し、申込情報や信用情報をもとにスコアリングを行うことで、短時間での審査を実現しています。また、審査基準も銀行に比べて簡略化されていることが多く、これもスピーディーな融資につながっています。

審査完了後も、銀行振込やATMでの引き出しなど、迅速に資金を受け取れる手段が用意されているのも利便性の高さといえるでしょう。

借入に必要な書類が少ない場合も

多くのノンバンクでは、50万円以下の借入れであれば本人確認書類のみで申込みができるケースが一般的です。これは、銀行の融資では収入証明書や勤務先の在籍確認など、より多くの書類や手続きが必要になることと比較すると、大きな違いといえます。

本人確認書類としては、運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどが一般的に使用されます。これらの書類はスマートフォンで撮影した画像をアップロードするだけで済むケースも多く、わざわざ書類を郵送したり窓口に持参したりする手間がかかりません。

ただし、借入金額が50万円を超える場合や、他社借入れと合わせて100万円を超える場合には、貸金業法の規定により収入証明書の提出が必要になります。

さらに、ノンバンクでは来店不要のサービスが充実しており、インターネットやスマートフォンアプリを通じて申込みから契約までの手続きが完結するケースも増えています。これにより、時間や場所を選ばずに融資の申込みができるため、忙しい方でも手軽に利用することができるのです。

銀行よりも柔軟に審査をしてくれる

銀行の融資では厳格な審査基準があり、安定した収入や勤続年数、過去の信用情報などが重視されるため、非正規雇用や勤続年数が短い方、自営業者などは審査に通りにくい傾向があります。

一方、ノンバンクでは、より柔軟な審査基準を採用していることが多いです。例えば、アルバイトやパートなどの非正規雇用でも安定した収入があれば融資の対象となりやすいです。また、勤続年数が短くても現在の収入状況を重視して審査する傾向があります。自営業者や個人事業主など、収入の証明が難しい方に対しても、状況に応じて柔軟に対応してくれることが多いです。

さらに、過去に金融事故(支払いの遅延など)があった場合でも、現在の返済能力があれば融資を検討してもらえるケースも少なくありません。

このような審査基準の柔軟さにより、銀行での融資が難しい方でもノンバンクなら融資を受けられる可能性が高まります。

ノンバンクを利用するデメリット

ノンバンクを利用するデメリット

ノンバンクは融資スピードの速さや審査の柔軟さなど様々なメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。

以下では、それぞれのデメリットについて見ていきましょう。

金利が高めに設定されている

ノンバンクの最大のデメリットは、銀行と比較して金利が高めに設定されていることです。一般的に、銀行のカードローンの金利は年1.9%〜14.5%程度であるのに対し、消費者金融などのノンバンクでは年10%〜18%程度が一般的です。この金利差は、長期間の借入れや高額の借入れでは大きな違いとなって表れます。

例えば、100万円を3年間借りた場合、年利18%のノンバンクでは総返済額が約154万円になりますが、年利10%の銀行では約132万円になります。この差額は約22万円にもなり、金利の違いがいかに大きな影響を与えるかがわかります。

金利が高めに設定されている理由は、資金調達コストの違いや貸し倒れリスクの違いなどがあります。ノンバンクは預金業務ができないため、銀行からの借入れなどでより高いコストをかけて資金調達をしています。また、銀行よりも審査基準が柔軟な分、貸し倒れリスクが高まるため、そのリスクをカバーするために金利を高く設定する必要があるのです。

このような高金利は、短期間で返済できる少額の借入れであれば大きな負担にはなりませんが、長期間にわたって借入れを続けると返済負担が重くなり、返済が苦しくなる可能性があります。

借入限度額が低めに設定されている

もう一つのデメリットに、借入限度額が銀行よりも低めに設定されていることが挙げられます。銀行のカードローンでは数百万円から1,000万円近い限度額が設定されているケースもありますが、消費者金融などのノンバンクでは50万円から数百万円程度が一般的です。

この借入限度額の差は、ノンバンクが貸金業法の「総量規制」の対象となっていることが大きな要因です。総量規制により、ノンバンクからの借入総額は原則として借り手の年収の3分の1までに制限されています。また、審査基準が柔軟な分、貸し倒れリスクを管理するために借入限度額を抑える傾向があります。

このような制約があるため、住宅購入やマイカー購入など、まとまった資金が必要な場合にはノンバンクの利用が難しいケースがあります。

カードローンやファクタリングの利用はノンバンクと銀行、どちらが向いているか?

カードローンやファクタリングの利用はノンバンクと銀行、どちらが向いているか?

カードローンやファクタリングを利用する際、ノンバンクと銀行のどちらを選ぶべきかは、それぞれの状況やニーズによって異なります。両者には融資スピード、金利、借入限度額、審査基準などに違いがあるため、自分の優先事項に合わせて選択することが重要で、スピードを重視するなら独立系、安全性を重視するなら銀行系というように、目的に応じた選択が必要です。

以下では、ノンバンクと銀行それぞれに向いている人の特徴を見ていきましょう。

ノンバンクに向いている人の特徴

  • 急いで資金が必要な人

最短即日融資に対応していることが多く、急な出費や緊急の資金需要に対応できます。銀行では審査に時間がかかることが多いため、時間的余裕がない場合はノンバンクの利用を検討する価値があります。

  • 少額の借入れを希望する人

10万円や20万円といった少額の借入れを望む場合、銀行では対応していないケースもありますが、ノンバンクであれば1万円からの少額融資にも柔軟に対応していることが多いです。

  • 銀行の審査に通りにくい人

非正規雇用や勤続年数が短い方、自営業者など、銀行の審査基準を満たしにくい方でも、ノンバンクでは柔軟に対応してもらえる可能性があります。過去に金融事故(支払いの遅延など)があった方も、現在の返済能力があれば融資を検討してもらえるケースがあります。

  • 短期間で返済予定の人

数週間や数ヶ月など、短期間で返済できる見込みがある場合は、高金利というデメリットの影響が少なくなります。特に、初回利用時に30日間無利息などの特典があるノンバンクを利用すれば、短期間で返済することで利息負担を大幅に抑えることができます。

銀行に向いている人の特徴

  • 金利の低さを重視する人

銀行のカードローンは、ノンバンクと比較して金利が低めに設定されているため、長期間の借入れや高額の借入れでは金利負担の差が大きくなります。返済負担を少しでも軽減したい方は、銀行の利用を検討するとよいでしょう。

  • まとまった金額の借入れを希望する人

銀行では数百万円から1,000万円近い限度額が設定されているケースもあり、大きな資金需要に対応できます。ノンバンクでは貸金業法の「総量規制」により借入限度額が制限されますが、銀行ではこの制限はありません。

  • 安定した収入や雇用状況がある人

正社員として長期間勤務している方や、安定した収入がある方は、銀行の審査に通りやすい傾向があります。審査に時間をかけても問題ない方は、低金利の銀行カードローンを検討する価値があります。

  • 将来的に住宅ローンなどの利用を考えている人

銀行との取引実績があると、将来的な住宅ローンなどの審査にプラスに働く可能性があります。一方、消費者金融などのノンバンクの利用履歴が多いと、銀行の融資審査に悪影響を与える可能性もあります。長期的な視点で金融取引を考える方は、銀行との関係構築を優先するとよいでしょう。

まとめ

ノンバンクとは銀行以外の金融機関を指し、預金業務を行わずに融資業務に特化していることが特徴です。消費者金融、信販会社、クレジットカード会社などがノンバンクに該当し、それぞれ独自のサービスを提供しています。

ノンバンクと銀行の最大の違いは、適用される法律や融資スピード、金利設定、審査基準などに表れています。ノンバンクは銀行より融資スピードが速く、審査基準も柔軟ですが、金利は高めに設定されており、借入限度額も低いという特徴があります。

どちらを選ぶべきかは個人の状況やニーズによって異なりますが、急いで資金が必要な場合や銀行の審査に通りにくい状況にある方はノンバンクが適している可能性があります。一方、金利の低さを重視する場合やまとまった資金が必要な場合は、銀行を選択するほうが有利でしょう。

重要なのは、借り入れる前に複数の金融機関を比較検討し、自分のニーズや返済計画に合ったサービスを選ぶことです。また、どの金融機関を利用するにしても、借入額は必要最小限にとどめ、計画的な返済を心がけることが大切です

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